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NASA、「熱に弱い」アルミでロケットノズルを試作–3Dプリントで成形

2023.10.26 11:25

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は、深宇宙探査用のアルミニウム製ロケットノズルを試作し、燃焼試験を実施した。

出典:NASA/Marshall Space Flight Center

 アルミニウムは他の金属に比べて重量あたりの強度が高く、ロケットノズルの軽量化が可能だ。これはつまり、深宇宙により多くのペイロードを運べることを意味する。一方、「極端な熱」に対する耐性が低く、溶接中に割れる場合もあるため、これまでロケットエンジンの部品には使用されてこなかった。

 一方、今回のノズルは、3Dプリントの1つである反応性積層造形 (RAMFIRE)技術を採用。アルミニウムの粉末をレーザー照射部分に吹き込み溶融・積層させることでノズルを成形した。従来のノズルは1000もの部品数が必要だったが、同ノズルは単一部品であるため、製造時間を大幅に短縮できるという。また、冷却機構を組み込み、極端な熱に耐えられるようにした。

 NASAはこれらの新しい製造技術をテストするために、コロラド州のElementum 3D、およびサウスダコタ州のRPM Innovations(RPMI)と提携した。

 NASAの宇宙技術ミッション本部先端製造部門を担当するJohn Vickers氏は、「このようなプロジェクトは先端材料と積層造形技術を成熟させ、NASAの月、火星、そしてその先のミッションに必要な新しい推進システム、宇宙空間での製造、インフラを進化させるのに役立つ」と語った。

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