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パナソニック インダストリー、宇宙にさらした電子回路基板などに変化なし
2023.10.16 16:53
パナソニックグループのデバイス領域の事業会社であるパナソニック インダストリー(大阪府門真市)は、電子回路基板材料・実装補強材料の宇宙曝露実験の結果を発表した。重要3項目を確認する1次評価では大きな性能変化は検出されず、同社製材料の耐久性を実証できたとしている。
実験は、Space BD(東京都中央区)が提供している宇宙空間への曝露サービス「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」を活用。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で「中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform:i-SEEP)」に搭載する「小型簡易曝露実験装置(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP:ExBAS)」に対象品を搭載して宇宙空間にさらし、地球に帰還させる。
パナソニック インダストリーの実験材料は、ほかの対象品とともに2023年3月に打ち上げられた。約2カ月にわたって宇宙空間に曝露された後、6月に地球に帰還。8月から材料の性能を評価してきた。
1次評価の「外観観察」では、色調に変化は見られず、電子顕微鏡による観察でもクラックや空隙の異常は発生していなかった。比誘電率(Dk)と誘電正接(Df)の「電気特性」も、FT-IR赤外分光による「化学分析」も、全サンプルで変化は生じていない。2023年度末までに2次評価「熱分析」「断面観察」を予定している。
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パナソニック インダストリープレスリリース
パナソニック インダストリー宇宙曝露実験特設サイト