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スタートアップの知見を共有、大企業を巻き込む「宇宙開発∞会議」10月27日開催
2023.10.13 12:51
独立系ベンチャーキャピタルのインクルージョン・ジャパン(ICJ、東京都品川区)は10月13日、宇宙開発スタートアップの知見を共有するとともに大企業の巻き込みを目的とした「宇宙開発∞(ムゲン)会議」を10月27日に開催すると発表した。
開催場所は、福岡のスタートアップ支援施設である福岡グロースネクスト(Fukuoka Growth Next:FGN、福岡市中央区大名2-6-11)。時間は午後6~8時を予定。
ICJは、2012年に創業まもないispace(東京都中央区)を発掘し、ベンチャーキャピタルとして最初の投資家として参画。その後、ispaceが2023年4月に上場するまで主に組織運営や事業開発、顧客開拓の面でハンズオンの支援を提供してきたという。
その中で、日本の宇宙開発スタートアップが直面する課題として「資金力や技術を持つ一般の大企業が宇宙開発スタートアップのクライアントになるという点のハードルが高い」という点を痛感。
そこで、ICJが運営する2号ファンドの投資家である福岡地所と共催する「宇宙∞会議」では、ispaceをはじめとした事業開発や事業成長を成し遂げてきたスタートアップからの知見を集め、新たに宇宙開発にチャレンジするスタートアップに対し、ノウハウとして提供していく。
宇宙開発スタートアップの顧客になりえる、宇宙開発に本格的に投資する前の大企業を巻き込み、宇宙開発スタートアップへの発注や事業開発の活発化へと結びつけ、スタートアップ側が事業拡大、事業成長しやすい環境づくりを目指す。
今回が第1回目となる「宇宙開発∞会議」には、ICJの1号ファンド投資先であるispaceの創業者で代表取締役 最高経営者(CEO)である袴田武史氏がゲストで登壇。ICJ 代表取締役 服部結花氏、福岡地所が投資家となっているICJ2号ファンドの顧問である「僕と私と」(東京都渋谷区)のCEOである今瀧健登氏がセッションを開く。
当日は「初期、中期、後期それぞれのステージで、宇宙開発スタートアップが直面する課題の整理」「売り上げ、出資のベースとなる大企業の巻き込み方」「宇宙開発スタートアップと大企業の間で起きがちなギャップとその対処方法」「市場が顕在化していない段階での事業計画の作り方」といったトピックを想定。これら内容を会議に参加する宇宙開発スタートアップや企業の事業開発担当者らとともに深掘りしていくという。