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Astroboticが垂直離着陸機を商用提供–地上で月面着陸を模倣、各種試験に活用

2023.10.12 16:20

塚本直樹

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 Astrobotic Technologyは米国時間10月10日、垂直離着陸機「Xodiac」の初の商用飛行を終えたと発表した。

 Xodiacはロケット推進を用いた垂直離着陸機だ。月や他の惑星への着陸をシミュレートし、飛行システムとハードウェアをテストできる。Astroboticが2022年9月に買収したMasten Space Systemsによって開発され、これまでに150回以上のテスト飛行に成功している。

(出典:Astrobotic)

 初の商用飛行では、セントラルフロリダ大学(UCF)が開発したレーザーセンサーを試験した。同センサーは、ロケットの排気と月の地表との相互作用を検出でき、人類が月面に再び降り立つための重要なデータを取得できる。

 Xodiacのチームは今後、米航空宇宙局(NASA)の技術開発プログラム「TechLeap Prize」の3チームに対して、飛行テストの機会を提供する。この3チームは、高度250m以上からリアルタイムで危険を検出し、宇宙船が暗闇でも安全に着陸できるシステムを開発している。Xodiacを用いることで、彼らの開発したシステムをリアルな夜間飛行環境で試験できる。

(出典:Astrobotic)

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