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月輸送受託のMasten、Astroboticが買収へ–NASAとのCLPS契約の行方は不明

2022.09.16 08:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)から月面への科学実験装置の輸送を委託されているMasten Space Systemsが、同じく宇宙関連企業のAstrobotic Technologyに買収されることとなった。

 NASAはロボットによる商業月着陸サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)として、月面着陸ミッションを民間企業へと委託している。Mastenは8月、米国連邦破産裁判所に連邦破産法第11条の適用を申請していた。Mastenと同じく、AstroboticもCLPSに月面探査ロボットの開発で参加している。

 AstroboticはMastenに対し、450万ドル(約6億5000万円)の入札を行っていた。MastenとNASAとの間の7590万ドル(約110億円)のCLPS契約がどうなるのかは、現時点では明かされていない。

 AstroboticはプレスリリースでMastenの垂直離着陸(Vertical Takeoff Vertical Landing:VTVL)技術と推進技術を発展させるとともに、Mastenのサブオービタル(準軌道)飛行業務を継続すると述べている。

 MastenのNASA向けのCLPSミッションでは、Space Exploration Technologies(SpaceX)のロケットで月の南極へと着陸船を打ち上げ、水でできた氷を調査する予定だ。当初は2022年の打ち上げが予定されていたが、新型コロナウイルスに関連したサプライチェーンの影響から現時点では2023年11月のミッション実施が予定されている。

(出典:Masten Space Systems)
(出典:Masten Space Systems)

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