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Northrop GrummanとVoyager、商業宇宙ステーション「Starlab」開発で協力–「Cygnus」も活用

2023.10.06 15:50

佐藤信彦

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 Voyager SpaceNorthrop Grummanは、Voyagerが開発中の商業宇宙ステーション「Starlab」と、Northrop Grummanの無人補給船「Cygnus」について、機能強化や改良、開発で協力すると発表した。

 Starlabは、Voyagerが中心となって開発を進めている商業宇宙ステーション。膨張可能なモジュールやドッキングノード、衛星バスなどを備え、最大4人の宇宙飛行士の滞在が可能という。退役が迫る国際宇宙ステーション(ISS)の後継として計画されており、地球低軌道(LEO)での宇宙活動の維持などが目的。開発にはAirbusも参加し、米航空宇宙局(NASA)の支援を受けている。

 CygnusはISSに物資を輸送する無人宇宙船。これまでに19回のミッションを成功させ、13万8000ポンド(約63トン)の物資をISSまで届けた実績があるとしている。

 両社は合意にもとづき、Cygnus用の自動ランデブー&ドッキング技術の開発に取り組み、Starlab向けに物資補給サービスを提供する。Starlabの開発でも協力するとしている。今後のStarlab有人ミッションを実行するため、当初5年間はCygnusを補給船として使う計画だ。

 Northrop Grummanの支援は、VoyagerとAirbusの設立したジョイントベンチャーを通じて行う。

関連リンク
Voyager Spaceプレスリリース
Voyager Spaceウェブサイト
Northrop Grummanウェブサイト

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