NASA、ISSを安全に軌道から離脱させる宇宙機の提案を公募--2030年末で退役

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NASA、ISSを安全に軌道から離脱させる宇宙機の提案を公募–2030年末で退役

2023.09.22 17:53

佐藤信彦

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 米航空宇宙局(NASA)は、2030年末で退役予定の国際宇宙ステーション(ISS)を安全に軌道から離脱させるための宇宙機「U.S. Deorbit Vehicle(USDV)」を開発するために、具体的な提案を募る「提案依頼(Request for Proposal:RFP)」を開始した。11月17日まで受け付ける。

 ISSは1998年に建設を開始し、NASAに加え、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)とカナダ宇宙庁(CSA)、欧州宇宙機関(ESA)、ロシアRoscosmosが共同で運営してきた。Roscosmosは2028年まで、残る4組織は2030年末までの運用計画に合意している。

 運用終了後、ISSは2031年に太平洋へ落下させて処分する予定。その際、地球周回軌道から安全に離脱させる必要がある。

 NASAなどはこれまで、Roscosmosの無人貨物輸送機「Progress」による離脱を検討してきた。その結果、別の新たな宇宙機を使った方が確実に離脱させられることとなり、RFPを開始した。

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