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木星衛星イオ、宇宙望遠鏡と探査機で「遠近同時観測」実現 へ

2023.08.31 13:28

塚本直樹

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 Southwest Research Institute (SwRI)は、太陽系で最も火山活動が活発な天体、木星の衛星イオを観測する新プロジェクトを開始すると発表した。

出典:NASA/ Robert Lea

 同プロジェクトでは、NASAの木星探査機ジュノーが、木星の衛星イオを接近観測する際に、Hubble望遠鏡およびJames Webb望遠鏡による遠隔観測も実施する。つまり、近接観測と遠隔観測を同時に実施する初の試みとなる。

 木星探査機ジュノーは、木星の内部、磁気圏、オーロラの研究を主なミッションとしている。ジュノーは12月30日および2024年2月1日に木星の衛星イオへの接近を予定している。

 SwRIのKurt Retherford氏は「今後1年間でジュノーはイオを数回通過する予定である」と語り、遠隔観測と近接観測の組み合わせによって、木星圏の研究に新たな洞察を得られると期待を示した。

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