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NASA太陽探査機「Parker Solar Probe」、8月21日に金星へ最接近

2023.08.15 14:58

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の探査機「Parker Solar Probe」が8月21日に金星に最接近する。

 Parker Solar Probeは2018年に打ち上げられた探査機で、太陽コロナの直接観測を目的としている。金星の重力を利用して複数回の減速フライバイを行い、太陽表面から590万km(8.86太陽半径)離れたところへの接近を目指している。

 NASAによれば、Parker Solar Probeは8月3日に実施されたマヌーバにより、同月21日には金星への6回目の最接近を予定している。これがうまくいけば、同探査機は9月27日には太陽表面から約720万km以内に接近することになる。

 Parker Solar Probeは今後、もう1回の金星での減速フライバイを予定している。これにより、太陽表面から約620万kmまで接近する予定だ。そして、太陽コロナや太陽風を観測する。また、今後も金星や他の天体を利用して太陽の観測を続ける予定だ。

(出典:NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben)

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