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NASAの金星探査ミッション「VERITAS」が停止状態に

2023.04.07 18:07

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の金星探査ミッション「VERITAS(Venus Emissivity, Radio Science, InSAR, Topography and Spectroscopy)」が2024年の予算案にて、停止状態になることが発表さた。

 VERITASはもともと2027年の実施が予定されていたが、昨年に2031年の打ち上げへと延期されていた。これは、今後計画されている3つの金星探査ミッションのうちの最初の一つだ。

 3月に発表された2024年の予算案では、VERITASの年間予算はわずか150万ドル(約2億円)におさえられ、「ディープフリーズ(停止)」状態に変更されている。NASAは同ミッションの開発予算を、他のミッションへと使用することになる。

 NASAは2030年代に金星に到達する金星着陸ミッション「DAVINCI」を予定しており、VERITASもこれを支援する予定だ。また欧州宇宙機関(ESA)が2030年代初頭に予定している金星気候観測ミッション「EnVision」も、VERITASのデータを利用する予定だ。このことから、VERITASの計画の変更が両ミッションに与える影響が心配されている。

(出典:NASA/JPL-Caltech)

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