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NASAのウェッブ望遠鏡、岩石型の系外惑星を初観測

2023.01.13 17:54

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)のJames Webb(ジェームズ・ウェッブ)」宇宙望遠鏡が、初となる岩石型惑星「LHS 475b」を発見した。

出典:NASA, ESA, CSA, Leah Hustak (STScI)

 James WebbはNASAが2021年12月に打ち上げた宇宙望遠鏡で、直径6.5mの折りたたみ式の主鏡を搭載。以前には超低温カメラにトラブルなども発生していたが、現在は科学者いわく「想定以上のパフォーマンス」を発揮している。

 今回発見されたLHS 475bは、地球からわずか41光年しか離れておらず、はちぶんぎ座の方向に存在する。惑星のサイズは地球と同じくらいで、温度は金星と同程度となっている。観測には、James Webbの近赤外線分光器(NIRSpec)が利用された。

 NASAの天体物理学部門のディレクターであるMark Clampin(マーク・クランピン)氏は、「初となる地球サイズの岩石からなる惑星の観測は、James Webbによる惑星大気の研究の扉を開くものだ」と述べている。

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