古川聡宇宙飛行士の搭乗する「Crew-7」、打ち上げ日時が8月25日夕方に再度変更

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古川聡宇宙飛行士の搭乗する「Crew-7」、打ち上げ日時が8月25日夕方に再度変更

2023.08.04 14:03

佐藤信彦

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)米航空宇宙局(NASA)は、宇宙飛行士古川聡氏らが搭乗するミッション「Crew-7」の打ち上げ日時を日本時間8月25日午後4時49分に変更した。

 Crew-7は、古川氏を含む、4人の飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)へと輸送するミッション。打ち上げには、SpaceXのロケット「Falcon 9」と有人宇宙船「Crew Dragon」を使う。

 8月15日の予定で準備されていた打ち上げは、その後8月17日8月21日へと変更され、さらに8月25日となった。予定通り打ち上げられた場合、ISSには日本時間8月26日午後3時45分にドッキングする。

 今回の延期理由は、打ち上げに使うケネディ宇宙センター第39A発射施設の追加整備作業が発生したことと、ISSへの補給船による補給スケジュール調整としている。第39A発射施設では、先日SpaceXの「Falcon Heavy」ロケットを打ち上げた。

 打ち上げ予備日は、米国東部夏時間の8月26日と27日。

Crew Dragonの前に立つ4人の宇宙飛行士。(左から)Borisov氏、Mogensen氏、Moghbeli氏、古川氏(出典:SpaceX/NASA)
Crew Dragonの前に立つ4人の宇宙飛行士。(左から)Borisov氏、Mogensen氏、Moghbeli氏、古川氏(出典:SpaceX/NASA)

 古川氏はCrew-7ではミッションスペシャリスト、ISS到着後はフライトエンジニアを務める。NASA所属宇宙飛行士のJasmin Moghbeli氏はCrew-7ではISS船長(コマンダー)、ISS到着後はフライトエンジニア。欧州宇宙機関(ESA)所属宇宙飛行士のAndreas Mogensen氏はCrew-7では操縦士(パイロット)、ISS到着後はフライトエンジニア。過去にISS船長(コマンダー)を経験している。ロシアRoscosmosに所属する宇宙飛行士Konstantin Borisov氏はCrew-7ではミッションスペシャリスト、ISS到着後はフライトエンジニアを務める。

 Mogensen氏は、ISSからオーロラを撮影する予定。また、地球周辺の荷電粒子の密度をメートル単位、かつ1秒間に最大5000回という頻度で測定できるという新型センサー「Multi-Needle Langmuir Probe」をISSに設置する。宇宙天気の観測精度が向上すると期待されている。

 Crew-7のメンバーは、ISSで約6カ月過ごした後、「Endurance」と名付けられたCrew Dragonで地球に帰還する予定。

関連リンク
NASAブログ
JAXAプレスリリース
古川聡氏特設サイト

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