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月面で火災実験、NASAが意欲–月輸送サービスを活用

2023.07.20 11:04

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)のグレン研究センターの責任者は現地時間7月18日、月面での火災実験の実施に向けた取り組みについて言及した。

出典:NASA Glenn Research Center

 NASAは宇宙空間での火災実験に取り組んでおり、2023年8月1日には「Cygnus」貨物船にて、宇宙船火災実験「Saffire-VI」を実施する予定だ。これにより、宇宙船に使用される素材が宇宙空間でどのように燃えるのかが観測される。

 Saffire-VIを率いるDavid Urban氏は記者会見で、「我々は長期間の実験を実施するために、月面にいる必要がある」と語っている。同氏はNASAが資金提供する商業月面輸送サービス「Commercial Lunar Payload Services」(CLPS)による、火災実験の実施を期待していると明かした。

 このような火災実験は宇宙船だけでなく、将来の月面住居における安全性の確保にも役立つという。NASAは2025年から2026年に実施される「Artemis III」にて、宇宙飛行士を月面に着陸させる予定だ。

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