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ispaceの民間月面探査「HAKUTO-R」コーポレートパートナーにSky加入

2022.04.22 07:45

飯塚直

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 ispace(東京都中央区)は4月21日、Sky(東京本社:東京都港区、大阪本社:大阪市淀川区)と民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナー契約を締結したと発表した。HAKUTO-Rは、月面データの取得サービスと高頻度の地球―月面間輸送サービス構築に向けた技術を検証する。

 HAKUTO-Rでは、独自の着陸船(ランダー)と探査車(ローバー)を開発し、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定。SpaceXの「Falcon 9」を使用し、2022年末頃に月面着陸ミッション、2024年に月面探査ミッションの打ち上げを行うという。

 ミッション1で使用予定のランダーのフライトモデルは、組み立てや統合の最終段階を迎えており、ペイロードなどの統合が完了次第、6月上旬に最終試験を開始。秋頃には、打ち上げ予定地である米フロリダへ輸送し打ち上げの準備を進めるとしている。

 ispaceは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年春頃から、開発を含む一部業務をリモートワーク体制で進めている。多くの他企業と同様に、部品調達の遅れや実験施設の人員制限、渡航制限などの課題が発生している。

 そうした課題を軽減するひとつの施策として、効率的にIT資産を管理運用し、テレワーク運用を支援するSkyのIT資産管理ツール「SKYSEA Client View」を活用。業務の合理化と向上を図ってきたという。

 HAKUTO-Rのコーポレートパートナーには、Skyのほか日本航空、三井住友海上火災保険、日本特殊陶業、シチズン時計、スズキ、住友商事、高砂熱学工業、三井住友銀行、SMBC日興証券が参加。また、HAKUTO-Rメディアパートナーとして、TBSホールディングス、朝日新聞社、小学館が参加している。

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