アストロスケール、見学施設「オービタリウム」開設--宇宙の持続可能性を学ぶ

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アストロスケール、見学施設「オービタリウム」開設–宇宙の持続可能性を学ぶ

2023.06.30 19:18

飯塚直

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 アストロスケールホールディングス(東京都墨田区)は6月30日、5月に移転した墨田区の新本社内に、宇宙ゴミ(スペースデブリ)問題を含めた“宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)”を学べる一般見学施設「オービタリウム」を開設したと発表した。

 正式オープンは7月5日。6月30日から予約を受け付けている

 通信や米GPSに代表される全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)など、現代の日常生活や経済活動に不可欠な人工衛星は、宇宙の軌道で運用されている。宇宙開発が加速するにあたり、衛星やデブリの数が増加。軌道の混雑化も進んでいるという。

地球と宇宙のつながりを感じとれるという円形シアター(出典:アストロスケール)
地球と宇宙のつながりを感じとれるという円形シアター(出典:アストロスケール)

 結果、衛星とデブリのニアミスや衝突が発生。そこで、デブリ問題への取り組みが強く奨励されていると説明する。

 そこで同社では、こうした軌道の現状と、スペースサステナビリティの実現に向けた取り組みをより多くの人に知ってもらうため、一般向け見学施設としてオービタリウムの開設を決定した。

軌道環境やスペースサステナビリティの取り組みを知る展示エリア(出典:アストロスケール)
軌道環境やスペースサステナビリティの取り組みを知る展示エリア(出典:アストロスケール)

 同施設は、日常生活ではあまり感じることのできない宇宙の軌道について、見て、感じて、知ることができるほか、スペースサステナビリティの実現に向けた同社の取り組みも理解できるとしている。

 軌道をコンセプトに、地球と宇宙、軌道や人工衛星の関係性を感じられるように、円をモチーフとした空間デザインを採用。施設に入ると、地球の模型を取り囲むように設置した曲面モニターに映像が流れ、地球を取り囲む衛星の軌道、そして、スペースサステナビリティについて、体感的に学べるという。

 最先端の取り組みとして、衛星を製造したり、部品を試験したりするクリーンルームでの開発の様子を見学できるエリアも設けている(クリーンルームは8月以降に案内予定)。同社のオリジナルグッズなども販売する。

5月に移転した新本社(出典:アストロスケール)
5月に移転した新本社(出典:アストロスケール)

 場所は、東京都墨田区錦糸4-17-1 ヒューリック錦糸町コラボツリー2階。営業日は水曜日と金曜日(要予約)。予約枠は、午前11時~12時と午後3時~4時。入館料金は8月末まで無料。

 15人以上の団体や法人向けには11月から案内を始める予定(予約は8月から)。

オービタリウム入り口(出典:アストロスケール)
オービタリウム入り口(出典:アストロスケール)

 

 オービタリウムは「軌道」を意味するorbitと、ラテン語を語源として「~に関する場所」という意味を持つariumを組み合わせた造語。

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