Intelsat、後付けスラスターで衛星の運用を6年延長-SpaceLogisticsの延命策利用

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Intelsat、後付けスラスターで衛星の運用を6年延長-SpaceLogisticsの延命策利用

2023.06.23 14:05

佐藤信彦

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 人工衛星による通信サービスなどを手がけるIntelsatは、Northrop Grumman傘下のSpaceLogisticsが提供する衛星延命サービスを利用し、現在運用中の衛星の運用期間延長を図る。延命ミッションは2027年までに実施する計画。

 地球を周回する人工衛星は、空気の抵抗を受けて高度が下がっていく。そこで、何らかの推進装置(スラスター)で必要に応じて軌道修正し、高度を維持している。ただし、推進装置の燃料には限りがあるため、いずれ軌道修正できなくなる。そうなると、衛星本体が正常でも寿命を迎えてしまう。

 SpaceLogisticsの衛星延命サービスは、衛星にドッキングして軌道修正するモジュール「Mission Extension Pod(MEP)」と、MEPを衛星にドッキングさせるためのモジュール「Mission Robotic Vehicle(MRV)」を使う。延命対象の衛星は、MEPで軌道修正して運用を続けられる。

 Intelsatは、これで衛星の運用期間を6年以上延ばせると見込む。

MEPとMRVによる延命ミッションのイメージ(出典:Northrop Grumman/YouTube)

 IntelsatがSpaceLogisticsの衛星延命サービスを契約したのは、これで4回目。旧型モジュール「Mission Extension Vehicles(MEV)」で2機の衛星をすでに延命したほか、2023年4月にMEPとMRVを使う別の契約を結んでいる。


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