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ElevationSpace、2025年打ち上げ初号機のペイロード枠が完売–2号機を前倒し
2023.06.21 16:54
国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームの開発に取り組んでいるElevationSpace(仙台市青葉区)は、2025年に打ち上げる小型衛星の貨物(ペイロード)搭載量が積載可能上限に到達し、搭載枠の販売を終えたと発表した。
ElevationSpaceは、ISSの運用終了を見据え、ISSに代わる手段の実現を目指す東北大学発スタートアップ企業。打ち上げた無人の人工衛星内で実証・実験後、地球に帰還させられる宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発中。
2025年に打ち上げる予定の初号機は、軌道離脱や大気圏再突入、回収といった技術の実証が目的の技術実証機。ただし、IDDK(東京都江東区)の小型バイオ実験環境とユーグレナ(東京都港区)の微細藻類培養環境をペイロードとして搭載するほか、他社の宇宙機用小型推進システムや宇宙転用を目指す車載コンポーネントなどの実証も行う。
初号機に対する需要が高いことから、2028年打ち上げ予定だった2号機は初号機より大型のサービス機とし、打ち上げ時期を2026年に変更した。宇宙環境での実験などに利用するペイロードの募集は、すでに行っている。