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衛星間光通信サービスのワープスペース、初号機「霊峰」の基本設計審査が完了
2023.06.21 13:51
小型人工衛星による宇宙空間向け光通信サービスの商用提供を目指している筑波大学発スタートアップのワープスペース(茨城県つくば市)は、衛星間光通信を中継する衛星の初号機「霊峰」について、基本設計審査(Preliminary Design Review:PDR)を完了させた。
ワープスペースは、小型人工衛星による衛星間光通信サービスの商用提供を目指している。地上約2000km~3万6000kmの中軌道(MEO)に衛星3機を打ち上げて光通信インフラサービス「WarpHub InterSat」を構築し、地上400km~1000kmの低軌道(LEO)を周回する地球観測衛星などと地上局とのあいだの通信を中継する計画。
霊峰(Lasercom Exploration Inter-sat Hub One:LEIHO)は、同サービスの第1世代を構成する衛星の初号機。高度2000kmの軌道で地球を周回し、通信を中継する。
PDRは衛星開発過程の第一関門といわれ、LEIHOの基本設計が製造や運用上の諸条件を満たしているか確認した。通信中継サービス事業の成立が見込める設計かどうかも審査した。
PDR完了を受け、より詳細に設計やシステムを検証し、最終的な製造準備を進めるのに必要な詳細設計審査(Critical Design Review:CDR)など、LEIHOの開発を次の段階へ進める。
LEIHOの打ち上げは、2025年の予定。