ニュース
QPS研究所など、鹿児島肝付町の高校で宇宙人材育成などで特別講義
2023.06.14 14:18
QPS研究所(福岡市中央区)は開発パートナー企業3社とともに、鹿児島県立 楠隼(なんしゅん)中高一貫教育校(鹿児島県肝付町)で宇宙産業人材の育成などが目的の特別講義を開始した(QPS研究所、楠隼中高一貫教育校)。
楠隼中高一貫教育校は、併設型の中高一貫教育校として2015年に開校した全寮制の男子校。QPS研究所は、小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用する九州大学発スタートアップ。小型SAR衛星コンステレーションの構築を目指している。6月13日には、6号機「アマテル-III」の軌道投入を成功させた。
QPS研究所が行う特別講義は、楠隼高校が実施してきた「シリーズ宇宙学」講座の一環。同校の1年生を対象に、QPS研究所と開発パートナー企業のオガワ機工(福岡県久留米市)、昭和電気研究所(福岡市西区)、Fusic(福岡市中央区)が、6月8日から7月初旬にかけ4回開講する。
講義では、起業やものづくり、技術開発、事業戦略、営業、デジタルトランスフォーメーション(DX)、衛星データ活用などを解説。宇宙産業人材の育成を図るほか、九州へ宇宙産業を根付かせることや宇宙産業全体の底上げも狙う。参加した生徒は、今秋以降に自身でテーマを設定した探求活動にも取り組む。
この特別講義は、「宇宙ビジネス創出推進自治体(S-NET自治体)」に選ばれた鹿児島県の商工労働水産部や肝付町の宇宙のまちづくり推進課が支援している。