JAXA、「H3」ロケット試験2号機に相乗りさせる超小型衛星の情報を募集

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JAXA、「H3」ロケット試験2号機に相乗りさせる超小型衛星の情報を募集

2023.06.07 14:58

佐藤信彦

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今後打ち上げる新型基幹ロケット「H3」の「試験2号機(Test Flight No.2:TF2)」へ相乗りさせる超小型衛星について、情報を提供するよう呼びかけた。申請期限は6月12日午後12時。

 JAXAは、「H-IIA」ロケットで実施してきた「超小型衛星相乗り事業」をH3でも継続し、大学や企業などへ機会を提供する考え。そこで、H3 TF2で相乗りの実現性を検討するため、短期間で搭載準備可能な衛星候補に関する情報提供要請(RFI)を行う。相乗り可能な衛星の条件は以下の通り。

  • 50kg級の超小型衛星か、3Uサイズまたは6Uサイズのキューブサット
  • 情報提供の時点で開発完了していること
  • 総務省への無線局免許取得にあたっての事前調整がなされていること

 衛星の引き渡し時期は2023年秋ごろの予定で、対象に選ばれた場合は事前の準備作業に対応する必要がある。作業はH3 TF2打ち上げが優先されるため、衛星側の準備が遅れるなどした場合はマスダミーが打ち上げられる。何らかの原因で衛星が喪失しても、JAXAは補償などしない。

 JAXAは提供された情報を検討し、必要に応じて情報提供者と情報交換するなどしたうえで、2023年6月末をめどに最終的な搭載衛星を決定する予定。

 H3の「試験1号機(TF1)」は3月7日に打ち上げたが、第2段エンジンに着火せず、失敗してしまった。

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