ニュース

ロシア月着陸船「Luna 25」、8月以降に打ち上げ延期–サンプルリターンを計画

2023.06.07 13:16

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 ロシアの月着陸船「Luna 25」の打ち上げが2023年8月以降に延期された。国営TASS通信が報じた

 Luna 25はロシアの月探査計画「Luna-Glob」で利用される月着陸船だ。月南極のボグスラフスキー・クレーターでの岩石サンプル収集を計画している。また、将来的な月面無人基地の建設につなげる目的もある。

 Luna 25の打ち上げはたびたび延期されており、これまでは7月13日のミッション実施が予定されていた。ロシアの宇宙機関であるRoscosmosによると、Luna 25は地上試験の最終サイクルにあり、月面への軟着陸のシミュレーションを完了しようとしている。

 Luna 25は「Soyuz 2.1b」ロケットによりボストチヌイ宇宙基地から打ち上げられ、月の南極で少なくとも1年間ミッションを遂行する。なお、欧州宇宙機関(ESA)はロシアによるウクライナ侵攻をうけ、「European Pilot-D」カメラの提供をとりやめている。

(出典:Roscosmos)

Related Articles