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ニュージーランド企業開発の飛行機型宇宙往還機、初のロケット推進飛行に成功
2023.04.12 16:47
飛行機型の宇宙往還機を開発しているニュージーランドDawn Aerospaceは、「Mk-II Aurora」のロケット推進飛行試験を初めて実施し、無事に成功させた。
Mk-II Auroraは、一般的な飛行機の形状をした宇宙機で、飛行機と同じような運用が可能。水平な滑走路から離陸して宇宙まで飛行し、地球へ帰還すると滑走路に着陸できる。機体は再利用可能で、1日に複数回の飛行が可能だという。
これまでジェットエンジンによる飛行試験を行ってきたが、今回初めてロケットエンジンでの飛行をテスト。その結果、高度約6000フィート(約1829m)まで上昇し、速度は170ノット(約時速315km)に達した。
今後もロケット推進飛行の試験を続け、高度と速度を徐々に高めていく。最終的に、商業運用時の目標である高度100kmを目指す。
新たな機体「Mk-III」の開発にも取り組んでいるという。こちらは、1トン以上の貨物(ペイロード)を準軌道(サブオービタル)飛行させられるほか、2段目のロケットを組み合わせることで250kgある人工衛星を地球低軌道(LEO)に投入できるとしている。