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将来宇宙輸送システム、高頻度往還型宇宙飛行機でJAXAと事業コンセプトを共創

2022.12.05 17:37

飯塚直

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 将来宇宙輸送システム(東京都港区)は12月5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との間で、「革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム」における高頻度往還飛行型宇宙輸送システムの事業コンセプト共創の実施に関する覚書を締結したと発表した。

 将来宇宙輸送システムは「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」ことをビジョンに掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業。

 JAXAでは、旅客飛行を伴う民間ミッションである宇宙旅行、二地点間高速輸送(Point to Point:P2P)などの将来の大型市場確保に向けて、「高頻度往還飛行型宇宙輸送システムに係る事業コンセプト共創活動」を実施。

 また、「高頻度往還飛行型宇宙輸送システム」に係るビジネスの事業化アイデアを公募(Announcement of Opportunity:AO)しており、将来宇宙輸送システムが事業アイデアを提案した結果、事前対話を通じて共創の内容について合意が得られたため、今回の覚書締結と共創活動の実施が決定したという。

 共創活動のテーマは、高頻度往還型宇宙輸送システムの実現に向けた検討。覚書では、共創活動を円滑に実施するために実施内容を定義し、関係者の役割や義務を定めている。覚書の締結では、将来宇宙輸送システムと同じく単段式の宇宙往還機の開発を目指すSpace Transit(東京都千代田区)も交えた3者契約となっている。

 高頻度往還型宇宙飛行システムの実現は1社だけで完遂することが困難なため、さまざまな企業や大学などと連携し、検討を加速していく方針。すでにSpace Transitとの間では、共同検討に取り組んでいるという。

(出典:将来宇宙輸送システム)
(出典:将来宇宙輸送システム)

 今回の共創活動で単段式の完全再使用型宇宙往還機(Single Stage To Orbit:SSTO)の実現に必要な技術課題を洗い出し、抜本的な低コスト化や有人宇宙輸送技術を検討する予定。二地点間高速輸送や宇宙旅行などの将来あるべき宇宙輸送サービスの提供をはじめとした事業計画や技術課題なども検討していく。

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