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日米などの学生による火星探査機開発プロジェクト「KARURA」、試作1号機が完成
2023.04.11 09:00
火星探査機(ローバー)開発に取り組んでいる国際的な学生チームのKARURAプロジェクトは、試作機の1号機が完成したと発表した。
KARURAプロジェクトは、日本と米国、中国、ベトナム、インドという5カ国の学生が結成したチーム。米国で開催されている大学生向けロボットコンテスト「Univerisity Rover Challenge(URC)」へ2024年夏に出場することを目指し、試作機を開発してきた。
完成した1号機は、3月に東京大学の検見川総合運動場で試験走行を実施。急勾配の坂を登る実験、カメラ映像のみでの操縦実験、通信実験などを行い、目標を上回る性能を発揮したとしている。
現在、火星探査機の製作に必要な資金を募るキャンペーンをクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で実施中。1号機の試走実験に関する「実験報告書」は、同キャンペーンのリターン品として提供する。
実際に試験した1号機は、宇宙関連商品の販売店「宇宙の店」(東京都港区)で展示する。展示期間は4月10~22日。
今後は、1号機の製作過程で獲得した知見をいかし、新たな試作機である2号機の開発を始める。