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5カ国の大学生、火星探査機の試作でクラファン–2024年夏のコンテスト目指す

2023.03.01 14:56

飯塚直

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 日本とアメリカを含む5カ国の学生で結成されるKARURAプロジェクトは3月1日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で火星探査機(ローバー)試作機の製作に向けたプロジェクトを開始したと発表した。目標額は50万円。期間は2月17日~4月23日。

 KARURAプロジェクトは、火星探査機を作り、2024年夏に米ユタ州で開催される大学生を対象とした世界最高峰というロボット工学コンテスト「Univerisity Rover Challenge」(URC)への出場を目指している。

 チームメンバーは、日本、米国、中国、ベトナム、インドの学生で構成。日本からは東京大学、早稲田大学、日本大学、学習院大学、気象大学校、信州大学、名古屋工業大学、東京理科大学の学生が、アメリカからはテキサスA&M大学、ジョージア州立大学の学生が参加している。国際チームで探査機を開発することで「国境を越えた宇宙開発の創造」を目指すという。

 開発チームは、すでに試作機の設計と開発を開始しており、3月中旬に試作機1号の完成と試走を予定。4月からは試作機2号の開発を始め、8月の完成を目指している。

現在の試作機1号の様子(出典:KARURAプロジェクト)
現在の試作機1号の様子(出典:KARURAプロジェクト)

 プロジェクトで得た寄付金については、試作機1号と2号で主に機構を作るための機械部品、制御するための電子部品、通信機器の購入に使用する予定。

 リターンには、KARURA公式ウェブサイトへの名前(ニックネーム可)とメッセージ掲載権(支援額:1000円)などが用意されている。

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