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DARPAの超音速機HAWC、マッハ5を超える4回目の試験飛行に成功

2023.02.02 09:57

塚本直樹

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 米国防高等研究計画局(DARPA)の極超音速機「Hypersonic Air-breathing Weapon Concept(HAWC)」が4回目の試験飛行に成功し、プログラムを終了させた。

 HAWCの特徴は、空気呼吸燃焼機関となる「スクラムジェットエンジン」の搭載だ。スクラムジェットエンジンでは内部を空気が超音速で移動することで、タービンを使わずに空気を圧縮。他のタイプのジェットエンジンよりも効率的に動作し、また重量を減らすことができる。

 2023年1月に実施された今回の試験飛行では、HAWCは「B-52」から展開され、ロケットブースターによりスクラムジェットエンジンが点火する速度に到達。DARPAによれば、飛行距離は556km、高度18.3kmに到達したという。

 DARPAは4回の飛行テストで集めたデータを、新しいプログラム「More Opportunities with HAWC(MOHAWC)」で使用。将来的には米空軍向けに極超音速試験機を製造し、飛行させる予定だ。

(出典:Lockheed Martin)

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