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部品メーカーの原田精機、キューブサットをISS「きぼう」から放出–通信も確認
2023.01.26 16:38
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、原田精機(静岡県浜松市)が開発した超小型衛星(キューブサット)「HSKSAT」を国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から放出した。
HSKSATは、自動車部品や衛星部品などを手がける中小メーカーである原田精機が開発、製造した3Uサイズのキューブサット。重さは3.9kg。姿勢制御装置や地上分解能約10mのカラーカメラ、望遠レンズを備え、地球を観測できる。撮影した画像は、Sバンド無線通信で地上局に送信する。
HSKSATは原田精機にとって2機目の衛星。1機目の「KITSUNE」は2022年3月にきぼうから放出されている。
きぼうからの放出は、三井物産エアロスペース(東京都千代田区)が仲介し、JAXAが日本時間1月6日午後6時32分に実施。放出後、HSKSATとの通信に成功し、アンテナ展開などを確認している。
原田精機は、今後HSKSAT搭載カメラの性能を検証するとともにアマチュア無線通信による大容量データ高速通信を検証する。
1月6日には、スーリヤ大学の「Surya Satellite-1(SS-1)」と、福井大学、アークエッジ・スペース(東京都江東区)、Space BD(東京都中央区)の「OPTIMAL-1」も、きぼうから放出された。