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国連総会にて衛星破壊実験の禁止決議が承認

2022.12.15 10:47

塚本直樹ニ

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 国連総会は米国時間12月7日、衛星破壊実験(ASAT)の禁止決議を承認した。同決議では155カ国が賛成し、9カ国が反対、9カ国が棄権した。

 衛星破壊実験は、軌道上にある敵国の監視衛星や通信衛星を破壊するものだ。2021年11月にはロシアがミサイルによる衛星破壊実験「DA-ASAT(Direct-Ascent Anti-Satellite)」を実施し、多数のデブリが発生。国際的な避難を浴びた。

 今回の決議は、米国を含む数カ国から提出された。なおこれは各国に実験の中止を求めるものではなく、実験の自粛を求めるという意味で拘束力のないものとなっている。総会で反対票を投じた8カ国はベラルーシ、ボリビア、中国、キューバ、イラン、ニカラグア、ロシア、シリアで、インドは棄権している。

 ASAT実験の中止については、すでに米国やカナダ、ニュージーランド、日本フランスが宣誓していた。

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