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日独、衛星の破壊実験は実施しないと宣言

2022.09.16 14:37

塚本直樹

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 日本とドイツは、人工衛星の破壊実験を実施しない方針を国連の作業部会で発表した。

 直接上昇式のミサイルを用いた衛星破壊実験(ASAT)は、地上からミサイルを発射して衛星を破壊する。2021年11月にはロシアが同様の実験を行い、軌道上に多数のスペースデブリが発生した。これをうけて、米国やカナダ、ニュージーランドは衛星の破壊実験を実施しない方針を発表している。

 今回の発表で日本政府は「安全で安定した、持続可能な宇宙空間を実現するために、積極的な役割を果たし続ける」とコメント。ドイツ政府は「すべての国が、衛星の破壊実験の禁止へと続くことを求める」と発言した。

 米国のKamala Harris副大統領は9月9日、ヒューストンのジョンソン宇宙センターで実施された国家宇宙会議(NSC)の会合で、数千個のスペースデブリを発生させる衛星破壊実験の放棄について、国際協力の強化を働きかけると発言している。

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