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中国宇宙ステーション、飛行士と貨物船迎え本格運用へ

2022.12.02 06:40

塚本直樹

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 中国宇宙ステーション「天宮」に新たな宇宙飛行士と貨物船が到着したことで、本格的な運用がスタートした。

 天宮は3基のモジュールからなる宇宙ステーションで、すでに打ち上げられていたコアモジュール「天和(てんわ)」と実験モジュール「問天(もんてん)」にくわえ、今年11月には新モジュール「夢天(むてん)」が到着し、基本形が完成した

 また同月29日には、4人の宇宙飛行士が宇宙船「神舟15号」によって打ち上げられている。宇宙飛行士はすでに天宮に到着しており、今後は宇宙科学研究、宇宙医学、宇宙技術の分野で40以上の実験を予定しており、船外活動も3〜4回行う予定だ。

 11月12日には神舟15号の宇宙飛行士をサポートするために、貨物船「天舟5号」が打ち上げられた。同貨物船には約5,000kgの貨物と約1,400kgの推進剤が搭載されており、「神舟14号」の乗務員によって貨物の積み込みが実施された。

 中国有人宇宙機関(CMSA)は、第4陣の宇宙飛行士の募集を開始している。これには7〜8人のパイロットと5〜6人の宇宙飛行士からなる、12人〜14人の候補者が選出されることになる。パイロットは中国人民解放軍出身者で、宇宙飛行士では初めて香港・マカオの候補者を受け入れる。

(出典:CCTV/CMSA)

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