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中国の宇宙ステーション「天空」、第3モジュール が衛星発射センターに到着

2022.08.12 18:05

塚本直樹

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 中国の国際宇宙ステーション「天宮(てんきゅう)」を構成する第3のモジュール「夢天(むてん)」が10月の打ち上げに向け、文昌の衛星発射センターへと到着した。

(出典:CMSA)

 天宮は中国が運用する宇宙ステーションで、コアモジュール「天和(てんわ)」が2021年4月に、そして実験モジュール「問天(もんてん)」が2022年7月に打ち上げられた。実験モジュールとなる夢天の接続によって基本形が完成し、宇宙飛行士の移動には宇宙船「神舟(しんしゅう)」が利用される。天宮の内部には最大3人の宇宙飛行士が滞在可能だ。

 中国の宇宙機関こと中国国家航天局によれば、天津からコンテナで輸送された夢天は現地時間8月9日に、中国南部の文昌にある衛星発射センターに到着したという。夢天は文昌にて組み立てられ、10月に「長征5号B」ロケットによって打ち上げられる予定だ。

 夢天は長さ58.7メートルのモジュールで、天和と問天とともに、T字型の天宮宇宙ステーションを構築する。夢天にはさまざまな化学実験室が設置され、また補給や機材運搬に用いるエアロックが備えられており、宇宙ステーションの小型ロボットアームで実験プラットフォームをモジュール外部に設置することも可能だ。

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