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NASAのソーラーセイル衛星、接続確立向け取り組み続く

2022.11.25 17:27

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)のソーラーセイルを搭載したキューブサット「Near-Earth Asteroid Scout(NEA Scout)」が米国時間11月16日、小惑星に向けて投入された。

出典:NASA/JPL-Caltech

 NASAの月探査計画「Artemis I」にて打ち上げられたNEA Scoutは、「Space Launch System(SLS)」ロケットにより他の10機のキューブサットとともに、軌道へと投入された。NEA Scoutの目的は、ソーラーセイルによって太陽からの光の粒子を利用して小惑星「2020GE」まで飛行することにある。

 NASAによれば、NEA ScoutのSLSからの分離と投入は無事成功。ただし探査機と地上局との通信がまだ確立されておらず、ミッションチームは接続作業を続けている。

 当初の予定では、NEA Scoutは12月初旬にソーラーセイルを展開する予定だった。しかしNASAは11月21日にソーラーセイルを展開する緊急コマンドを送信し、地球から観測しやすくなることを期待している。

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