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衛星を軌道上で修理するロボット、DARPAが2025年にも導入

2022.11.11 14:42

塚本直樹

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 米国国防高等研究計画局(DARPA)は米国時間11月8日、軌道上での人工衛星の整備ミッションに利用するロボットアーム(RSGS)を2025年にも運用すると発表した。

 「Robotic Servicing of Geosynchronous Satellites」の略称となるRSGSは、静止軌道上の老朽化した衛星を点検・修理するのが目標だ。2020年にはNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)の子会社ことSpaceLogisticsを、パートナーに選定した。

 RSGSでは2本のロボットアーム、複数のロボットツール、チェック/キャリブレーション装置、機器を収納するためのポート、カメラと照明、アビオニクスボックスが含まれる。DARPAによると、組み立てられた最初のアームはテストを終え、熱真空テストにむけ準備中とのこと。また2本目のアームは組み立てが完了し、今秋から環境試験を開始する予定だ。

 DARPAによれば、RSGSはすでに主要な試験を完了しており、来年にはNorthrop Grummanが開発する宇宙船へと統合され、2024年に静止軌道へと打ち上げられる予定だ。

(出典:Naval Research Laboratory)

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