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衛星が破壊されても、代替衛星を24時間以内に軌道投入–米宇宙軍が迅速打ち上げ実施へ
2022.11.08 18:04
米宇宙軍は24時間以内にペイロードを軌道へと投入する戦術宇宙対応ミッション「Victus Nox」における、タイムラインに言及した。
Victus Noxではすでに小型ロケットベンチャーのFirefly Aerospaceと、小型衛星や宇宙船を製造するMillennium Space Systemsが選定されている。これは、米軍の衛星が攻撃により撃墜された場合を想定してのものだ。同ミッションの実証実験「TacRS-3」は2023年を予定している。
Victus Nox計画を監督するMacKenzie Birchenough(マッケンジー・バーチェノフ)中佐によれば、Millennium Space SystemsはVictus Noxミッションのためにセンサーを搭載した小型衛星バスを来年の4月下旬に納入する予定だ。
衛星バスが納入されると、計画は6ヶ月かそれ以上の待機期間に移行する。これは実際の打ち上げミッションにおける「待機期間中に指令があると、60時間の起動時間に衛星が発射場へと運ばれ、ロケットに統合される」のを模したものだ。
米宇宙軍でVictus Nox計画にかかわるJason Altenhofen(ジェイソン・アルテンホーフェン)氏は、「Victus Noxの実験は衛星とロケットの打ち上げスケジュールを調整するための、より効率的なプロセスを把握するのに役立つ」と述べている。