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日本旅行と将来宇宙輸送システム、誰もが行ける宇宙旅行を事業として共同で検討
2024.09.25 08:30
日本旅行と将来宇宙輸送システム(Innovative Space Carrier:ISC、東京都中央区)は9月24日、業務提携契約を締結したことを発表した。誰もが行ける宇宙旅行事業の実現を目指した事業検討を共同で行うことで合意した。
両社は、宇宙というフィールドを目的地にした旅行はさまざまな理由からごく限られた人だけが行くことができるというのが現状と説明。旅行商品の造成を手がける日本旅行と輸送システムを開発するISCが「宇宙旅行」の2030年代の事業化を目指して、知見を持ち寄って調査業務を共同で展開する。取組例として以下を挙げている。
- 展示会などで出展連携=宇宙業界の各展示会のほかに、世界最大級という旅の祭典「ツーリズムEXPO」で共同の取り組みを紹介し、宇宙業界と旅行業界、それぞれの関係者に宇宙旅行の取り組みを説明する
- 宇宙旅行のニーズ調査=ISCが2023年12月から取り組んでいる宇宙旅行の先行予約(アンケート)を日本旅行とも協力して実施規模を拡大して継続
- 宇宙旅行の商品化検討=旅行商品造成での日本旅行の経験とISCが持つ輸送システム開発での知見を生かして、商品化検討をより具体的に進めていく
9月26~29日に東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024」の日本旅行ブースで今回の取り組みに関連したトークセッションを開催する。トークセッションには日本旅行 宇宙事業推進チームマネージャーの中島修氏とISCの最高事業責任者である嶋田敬一郎氏が登壇する。2040年代の運航開始を目指してISCが構想している、50人乗り再使用型ロケット「ASCA 3」の12分の1スケールモックアップも初披露される。