21歳の大学生も登場--ベゾス氏設立のブルーオリジン、8回目の有人飛行に成功

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ブルーオリジン、8度目の有人宇宙飛行に成功–21歳の大学生も搭乗

2024.08.30 17:00

塚本直樹

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 米Blue Originは米国時間8月29日、垂直に離着陸して再利用できるロケット「New Shepard」での商業宇宙飛行ミッション「NS-26」を打ち上げ、無事に帰還した。

 Blue Originにとって8回目の有人ミッションとなったNS-26は、西テキサスの宇宙港から実施された。6人の民間人を搭乗させたNS-26は、打ち上げ後に高度約100kmまで上昇。その後、ロケットはエンジン噴射で射場に着陸した。

 今回のミッションには、大学生のKarsen Kitchen氏も参加した。同氏は宇宙空間の始まりに相当する「カーマンライン」と呼ばれる高度100kmに到達した、最も若い女性となった。

 ミッション名が示すように、NS-26はNew Shepardにとって26回目の飛行。同ロケットは2022年9月の無人飛行中に故障し、ロケットが失われた。2023年12月に無人での打ち上げを再開し、今年5月には有人ミッション「NS-25」を打ち上げ、成功させている。

 全長約18mのNew Shepardは、弾道飛行で高度100kmに到達できる準軌道(サブオービタル)ロケット。宇宙空間に到達した後で地上に垂直に着陸する。カプセルはパラシュートで帰還する。ロケットとカプセルは再使用が可能だ。飛行時間は、離陸からパラシュートでカプセルが着陸するまで10~12分。Blue OriginはNew Shepardの座席料金を明かしていない。

帰還後カプセルから出てきたKarsen Kitchen氏(出典:Blue Originウェブ配信)
帰還後カプセルから出てきたKarsen Kitchen氏(出典:Blue Originウェブ配信)

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Blue Originプレスリリース

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