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Blue Origin、無人貨物ロケットの打ち上げに失敗–ペイロードは切り離して無事

2022.09.13 14:52

佐藤信彦

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 Blue Originは、協定世界時(UTC)9月12日に無人の貨物ロケット「New Shepard」を打ち上げたが、エンジントラブルにより失敗した。貨物を搭載していた部分はトラブル発生直後に切り離され、無事に着地させられた。

 この打ち上げは、再利用型ロケットのNew Shepardとして23回目の「NS-23」ミッション。宇宙飛行士を搭乗させない無人の打ち上げで、36個のペイロード(貨物)が搭載されていた。

打ち上げを待つNew Shepard(出典:Blue Origin)

 打ち上げの様子を撮影したビデオによると、打ち上げから1分強でエンジンの噴射に乱れが生じて出火したことがわかる。その直後、先頭にある貨物搭載部分の脱出用エンジンが点火され、切り離された。切り離しから約1分後にパラシュートが展開され、地上へ帰還した。

打ち上げの様子(出典:Blue Origin/YouTube)
貨物搭載部分は切り離して、無事に着地(出典:Blue Origin)

 なお、トラブルの発生したブースター部分は、地上に落下した。負傷者など人的被害は確認されていない。

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