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Blue Origin、次世代大型ロケット「New Glenn」ブースターの着陸船を廃棄

2022.08.19 07:45

塚本直樹

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 米Blue Originは次世代大型ロケット「New Glenn」のブースターの着陸プラットフォームとして利用する予定だった大型船を計画変更から廃棄している。

 New Glennは2段構成で全長82m、3段構成で全長95mとなる大型ロケットだ。米Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」と同じく、第1段ブースターの着陸と再使用が可能。現時点では、2023年の初飛行が予定されている。

 Blue Originは2018年、貨物船「Stena Freighter」を購入していた。同社はこの船をフロリダ州にあるペンサコーラ港へと移動させ、New Glennの第1段の着陸プラットフォームに改造し、Blue Originの創業者Jeff Bezos氏の母親の名前となる「Jacklyn」と名付けていた。

 もともとBlue Originは、SpaceXが運用している自律型ドローン船と比べ、長さ180mで幅25m以上のJacklynのような大型船の方が着陸時にも航行が可能なため、New Glennの着陸プラットフォームとして適していると説明していた。

 Blue Originがどのような計画の変更を決定したのかは不明だが、SpaceXのような自律型のドローン船を選択したという憶測もある。一方で、Jacklynは着陸プラットフォームとしての改造が進み過ぎているため、今回は廃棄されることとなった。

(出典:Benjamin Van Der Like/Port of Pensacola)
(出典:Benjamin Van Der Like/Port of Pensacola)

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