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SpaceX「Starship」ブースター、さらに長いエンジンテストを実施

2022.08.15 17:01

塚本直樹

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 米Space Exploration Technologies(SpaceX)は米国時間8月11日、次世代宇宙船「Starship」に搭載されるブースター「Super Heavy」のエンジン点火テスト(スタティック・ファイア・テスト)を実施した。

 StarshipはSuper Heavyと組み合わせることで全長120mの巨大なロケットとなり、100トンの荷物を打ち上げたり、100人を搭乗させたりできる。米航空宇宙局(NASA)による月探査計画「Artemis」でも、宇宙飛行士を搭乗させ月へと送る予定だ。

 SpaceXはStarshipとSuper Heavyのエンジン点火テストを続けており、8月9日には「Ship 24」「Booster 7」と名付けられた宇宙船とブースターのエンジン点火テストを実施。搭載された「Raptor」エンジンの動作が試験された。

 11日のテストでは、Super Heavyの20秒間のエンジン点火テストを実施。テストは予定通りに終了した。SpaceXを率いるElon Musk氏によれば、このテストの目的は「エンジンの自己加圧を試す」ためのものだったとしている。

 Starshipは9月以降に初の弾道飛行を予定しており、南テキサスの施設「Starbase」から打ち上げられる。宇宙船とブースターの着陸は実施されず、海上に落下する予定だ。

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

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