NASA、新型電気推進器を燃焼試験--既存の2倍強力、月周回有人拠点の動力

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NASA、新型電気推進器を燃焼試験–既存の2倍強力、月を周回する「Gateway」の動力

2023.11.13 07:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間11月2日、新型イオンスラスター「先進電気推進システム(Advanced Electric Propulsion System:AEPS)」の燃焼試験を実施したと発表した。

 AEPSはソーラーアレイで生成した電力でキセノンガスを噴出することで12kWを出力する。NASAは、月周回有人拠点「Gateway」の建設を予定しており、AEPSはGatewayの「動力推進エレメント(Power and Propulsion Element:PPE)」として使用される。

 NASAによれば、AEPSは現在生産されている中で最も強力な電気推進スラスターであり、既存のものよりも2倍以上強力という。この新しいスラスターは月はもちろん、その先の科学探査ミッションに不可欠だとしている。

 NASAは2024年にAEPSの2回目の試験を予定。この試験では、Gatewayの運用に必要な条件がシミュレートされる。AEPSを使用したPPEは2025年11月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)のロケット「Falcon Heavy」で打ち上げられる予定。

(出典:NASA/Jef Janis)
(出典:NASA/Jef Janis)

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