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ispaceが逃した「民間初の月面着陸」の栄誉は誰の手に?–米Intuitive Machinesが延期
2023.11.01 11:43
Intuitive Machinesは米国時間10月27日、月面に着陸して探査するミッション「Intuitive Machines-1(IM-1)」を2024年1月12日以降に延期すると発表した。
当初は11月16日以降に打ち上げる予定だった。同社幹部は延期の理由について、ケネディ宇宙センターの「LC-39A」発射施設の混雑が原因とほのめかした。
IM-1は米航空宇宙局(NASA)の「商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)」として、月着陸船「Nova-C」をSpace Exploration Technologies(SpaceX)のロケット「Falcon 9」で打ち上げられる計画だ。
NASA向けの5つのペイロードと、カメラを含めた6つの商業ペイロードを搭載し、打ち上げから7日後には月の南極にある「Malapert A」クレーターに着陸する計画だ。運用期間は約2週間が予定されている。
予定通りなら、同社は「民間初の月面着陸」となるはずだった。一方、米Astrobotic Technologyは探査機「Peregrine」を2023年12月に打ち上げる予定で、こちらが「民間初」となる可能性がある。日本のispaceの「HAKUTO-R」のミッション1も民間初の月着陸を目指したが、2023年4月のミッションは失敗に終わった。
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