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文科省、スタートアップ支援「SBIR」で7件の事業テーマを採択
文部科学省は9月29日、「中小企業イノベーション創出推進事業」(SBIRフェーズ3)での宇宙分野の事業テーマ(1)民間ロケットの開発・実証、(2)宇宙ゴミ(スペースデブリ)低減に必要な技術開発・実証――合計7件を採択したことを発表した。採択されたのは以下の通り。
民間ロケットの開発・実証
インターステラテクノロジズ(小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」の技術開発・飛行実証)=事業期間:2024年9月末まで、交付額上限:20億円
SPACE WALKER(サブオービタルスペースプレーンによる小型衛星商業打ち上げ事業)=事業期間:2024年9月末まで、交付額上限:20億円
将来宇宙輸送システム(小型衛星打ち上げのための再使用型宇宙輸送システムの開発・実証)=事業期間:2024年9月末まで、交付額上限:20億円
スペースワン(増強型ロケットの開発、打ち上げ実証と事業化)=事業期間:2024年9月末まで、交付額上限:3.2億円
デブリ低減に必要な技術開発・実証
アストロスケール(大型の衛星を対象デブリとした近傍での撮像・診断ミッション)=事業期間:2025年1月末、交付額上限:26.9億円
Pale Blue(人工衛星の軌道離脱、衝突回避のための超小型水イオンスラスタ、水ホールスラスタの開発・実証 )=事業期間:2025年9月末、交付額上限:15.8億円
BULL(衛星などのデブリ化を防止する軌道離脱促進装置の開発・実証 )=事業期間:2025年3月末、交付額上限:14.7億円
中小企業イノベーション創出推進事業(Small/Startup Business Innovation Research:SBIR制度)はスタートアップなどでの研究開発を促進するため、補助金などを交付する。今回発表されたのは「フェーズ3」。宇宙分野での補助金は総額556億円を想定。そのうち、宇宙輸送の分野は350億円、デブリ対策は206億円としている。
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文科省報道発表
採択事業概要(PDF)