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火星のロボット探査、NASAが長期計画を発表

2023.04.04 10:29

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は現地時間3月29日、長期的な火星のロボット探査計画を発表した。

 全米アカデミーの宇宙研究委員会の会合で発表された今回の計画。NASAは今後、火星サンプルリターンの後に技術を発展させ、他のミッションをサポートするために必要なインフラを刷新することになる。

 NASAが「Exploring Mars Together」と呼ぶ計画では、火星サンプルリターンミッション「Mars Sample Return」のサンプル回収ランダーと地球帰還オービターが、2020年代後半に打ち上げられる。そして2030年代前半からは、定期的に火星ミッションが行われる予定だ。

 これらのミッションは、生命が存在した証拠の探索、将来の火星での有人ミッションのサポート、火星における地質や気候を研究する。さらに2030年代前半には、高解像度カメラと中継装置を搭載した、火星中継ネットワークを構築する探査機も打ち上げられる予定だ。

(出典:NASA/JPL-Caltech)

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