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NASA、月周回基地建設に向けた物資輸送を2023年内に開始–組み立ては2024年を予定
2023.02.28 10:07
米航空宇宙局(NASA)は現地時間2月22日、月周回基地「Gateway(ゲートウェイ)」における最初の貨物輸送ミッションを2023年にも開始する計画だと明かした。
GateWayとは月の周回軌道に建築する予定の有人拠点で、Artemis(アルテミス)計画における今後の月面探査や火星探査の中継基地としても利用される。実際の組み立ては2024年頃から始まる予定で、将来的には4人の宇宙飛行士の滞在も予定されている。
NASAは2020年3月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)と、Gatewayへと貨物を輸送する契約を結んだ。SpaceXは「Falcon Heavy」ロケットと貨物船「Dragon XL」にて、数トン単位の貨物をGatewayへと輸送する。
Gateway計画に携わるMark Wiese(マーク・ヴィーゼ)氏によれば、NASAは友人月探査計画「Artemis(アルテミス)」の進捗を見定めて、Gatewayへの貨物輸送を進めると語っている。
2027年に実施される「Artemis IV(4)」ではGatewayを利用し、有人ミッションをおこなう予定だ。