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火星探査ヘリ「Ingenuity」が高度14mに到達–過去最高を更新

2022.12.08 09:03

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査ヘリコプター「Ingenuity(インジュニュイティ)」が35回目の飛行にて、高度記録を打ち立てた。

 Ingenuityは2020年7月に火星探査機「Perseverance(パーシビアランス)」とともに打ち上げられた探査機で、二重反転式ローターを搭載し空気の薄い火星での飛行実験をおこなっている。また、将来の火星での試料回収に利用するヘリコプターのベースにもなる予定だ。

12月3日に実施された35回目の飛行では、46フィート(約14m)の高度に到達。過去に到達した39フィート(約12m)を上回った。これは、Ingenuityが11月に実施した大規模なソフトウェア更新後で2回目の飛行である。

 Ingenuityは過去に湖と川が存在していたジェゼロクレーターにて、生命の痕跡を探している。これまで35回の飛行で合計24フィート(約7.4メートル)移動し、約1分間飛行したことになる。

(出典:NASA)

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