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NASAの金星探査ミッション「DAVINCI」、2029年までに打ち上げへ
2022.11.01 13:09
米航空宇宙局(NASA)は2029年、金星探査ミッション「DAVINCI(Deep Atmosphere Venus Investigation of Noble Gases, Chemistry, and Imaging)」を打ち上げる。
金星の大気は地球とは異なり、密度も温度も極めた高い。そしてその大気の組成には、金星の火山活動に関する重要な情報が含まれている可能性がある。
DAVINCIは金星へと落下し大気の温度、風、組成を測定することで、同惑星の火山活動の詳細を調査する。探査機には「VASI(Venus Atmospheric Structure Investigation)」を含む6個の探査装置が搭載され、下層大気へと突入する予定だ。
火星の大気圏上層には、硫酸の雲が存在する。そのためDAVINCIの球状の降下システムやセンサーは、潜水艦のような構造物に収められる。そして下層大気に到達した後に、VASIに搭載された細いストローのような金属管の内部センサーで、温度や大気圧を測定する。
VASI装置にて科学リーダーをつとめるRalph Lorenz(ラルフ・ローレンツ)氏は、「金星探査では計測機器をサポートするシステムの設計が、非常に難しい」と語っている。