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若田光一氏搭乗の宇宙船、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功
2022.10.07 14:00
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月7日、所属する若田光一氏を含む4人の宇宙飛行士の打ち上げミッション「Crew-5」で宇宙船「Crew Dragon」が国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功したと発表した。
ドッキング時間は、日本時間の10月7日6時01分。ドッキング成功後、ハッチの気密点検(リークチェック)やCrew Dragonの船内とISS内の気圧を同じにする作業などを行い、同日7時49分にハッチが開かれた。
ISSで行われたウェルカムセレモニーで若田氏は、「また第2の故郷に帰ってきた気分です。ここまで支えてくれた家族をはじめ、今回のミッションを支えてくれている皆さん、ありがとうございます。この素晴らしいクルーとミッションを早く始めたいです」と意気込みを語っている。
ISSへの滞在期間は約6カ月。その後、大西洋上フロリダ半島沖に着水帰還する予定。
今回、若田氏の長期滞在では「夢・探求心・思いやり」をミッションテーマとして掲げている。地上の運用チームや各国の宇宙飛行士クルーと連携し、微小重力環境などを利用した科学研究や将来の月探査につながる技術実証を行う予定。
次世代の人材育成の一環として、国内外の学生などからの提案による宇宙実験といったSDGsへの貢献に資する取り組みまで、さまざまなミッションを実施する予定となっている。
若田氏のほかの宇宙飛行士は、米航空宇宙局(NASA)に所属する、船長(コマンダー)のNicole Mann氏とパイロットのJosh Cassada氏、ロシアのRoscosmosに所属する、ミッションスペシャリストのAnna Kikina氏。