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「ハンマー投げの原理」で衛星を宇宙へ–SpinLaunchが10回目の準軌道打ち上げ試験に成功

2022.10.06 15:48

塚本直樹

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 米SpinLaunchは米国時間9月27日、遠心力を利用した回転アームによる10回目のサブオービタル(準軌道)打ち上げに成功したと発表した。

出典:SpinLaunch

 カリフォルニア州を拠点とするSpinLaunchは、直径約91mのスチール製真空チャンバー内で約33mのカーボンファイバー製アームを高速回転させ、時速約8000kmにて打ち上げる技術を開発している。そのメリットは、打ち上げシステムの簡略化と燃料の削減にある。2021年には初の公開テストを実施し、米航空宇宙局(NASA)と2022年の打ち上げテストも契約している。

 今回のテストでは、NASAやAirbus(エアバス)、コーネル大学などの企業や組織から委託されたペイロードを初めて搭載し、実施された。ミッションには、150人以上の見学者が立ち会った。

 SpinLaunchの創業者兼CEOのJonathan Yaney氏は、「我々は10回目のテスト飛行を達成したことで、繰り返しの使用でも信頼できるシステムであることを証明した」と述べている。「11ヶ月で数多くのテストをおこない、そのすべてが計画どおりに機能した、我々の能力を証明している」。

 SpinLaunchは2026年までに、小型衛星の地球低軌道への打ち上げを計画している。

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