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Ball Aerospace、衛星10機の製造と運用を受注–低遅延通信での衛星操作を実証

2022.10.06 09:00

塚本直樹

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 米宇宙開発局(Space Development Agency:SDA)は米国時間10月4日、「National Defense Space Architecture Experimental Testbed(NExT)」プログラムの一環としてBall Aerospaceと人工衛星の製造と運用に関する契約を締結したと発表した。

 NExTでは、低遅延でのデータ伝送と非直接通信(Beyond line-of-sight:BLOS)での衛星の操作や操縦の実証を目的としている。これは、SDAが今後数年間に展開する地球低軌道(LEO)でのデータ伝送衛星やミサイル追跡衛星を支援するためのものだ。

 今回の契約により、Ball Aerospaceは10機の実証衛星の製造、政府提供のペイロードの搭載、ライドシェアによる打ち上げの調達、地上管制システムの提供、コロラド州の施設からの運用を担当することになる。契約金額は1億7600万ドル(約254億円)で、衛星の打ち上げは2024年と2025年を予定している。

 Ball Aerospaceはこれまで、国防総省(DoD)や米航空宇宙局(NASA)、米国海洋大気庁(NOAA)向けに人工衛星を提供してきた。同社は、密封瓶で知られるBallの100%子会社。

(出典:Ball Aerospace)
(出典:Ball Aerospace)

 SDAで局長を務めるDerek Tournear氏は、「NExTは我々のミッションパートナーとの結びつきを強化し、宇宙における国防システムの将来を段階的に進めるのに役立つ、エキサイティングなプログラムだ」と述べている。DoDの組織であるSDAは10月に米宇宙軍に編入されている。

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