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米宇宙開発局、米宇宙軍に編入–商業宇宙技術の支援が目的
2022.10.04 08:00
米国防総省の組織となる宇宙開発局(Space Development Agency:SDA)が米国時間10月1日、米宇宙軍に編入された。
SDAは2019年に設立された組織で、商業宇宙技術の支援を目的としている。一方で米宇宙軍は陸軍や海軍とならぶ米国の軍種で、空軍の宇宙軍団が発展したものだ。その名の通り、宇宙空間を担当している。
米議会では、宇宙関連プログラムを担当する組織が多すぎるという懸念から、2021年の「国防権限法」で宇宙開発局の移管が決定されていた。宇宙軍の設立も、宇宙関連プログラムの統合が目的だった。
SDAの指揮は、宇宙軍の調達責任者であるFrank Calvelli氏が担当する。同氏は10月1日の声明で「SDAは宇宙での戦力を迅速に調達するための鍵となる」と述べている。
「SDAの戦略を全面的に支持し、迅速に行動し、最善を尽くすことができるよう、組織と文化を維持する。このダイナミックな組織が宇宙軍チームの一員となることを楽しみにしている」(Calvelli氏)
SDAで局長を務めるDerek Tournear氏は「当機関がこれまで示してきたスピードや調達力、機敏性へと引き続き注力するつもりだ」と述べている。